2016/12/28    2024/07/19

【保存版】ファスティング・断食中の頭痛の7つの原因と対処法を専門家が答えます。

Naomi(ナオミ)/ファスティングナビゲーターコンシェルジュ/ファスティング情報や旬な話題、イベント情報などを発信しています。

ファスティングナビゲーター・コンシェルジュ
Naomi(ナオミ)/ファスティングナビゲーターコンシェルジュ/ファスティング情報や旬な話題、イベント情報などを発信しています。

ファスティング中に起こる不調として多くの方が心配になるのが頭痛です。

自己流で経験した事があったり、噂で聞いたり、ファスティング(断食)を行うと頭痛は必ず起こるものだと思われる方もいると思います。

ネットで検索すると『好転反応』『毒素の排泄』など、とても曖昧な説明しかありません。

もっと具体的な頭痛の原因を知る為に、ファスティングナビゲーターのコンシェルジュである私Naomiがファスティングの専門家である断食メガネ田中さんにインタビューしてきました。

以下、田中さんの説明となりますので参考にして頂けましたら幸いです。

説明が詳しくて長いので、目次を見て頂き必要な部分だけお読み頂くか、
『簡単な説明』と『詳しい説明』に分けていますので、時間に応じてお読み頂ければ幸いです。

 

ファスティング(断食)中に頭痛が起きる7つの原因

ファスティング(断食)を行うにあたり心配になるのが『頭痛』だと思います。
ネット検索でも『ファスティング』『断食』と検索するとサジェスト(関連ワード)の上位に『頭痛』のワードが出てきます。

つまり、それだけ検索されている方が多く、頭痛が起きている方が多いという事だと思います。

普段から健康的な食生活で過ごされている方や、生活習慣が乱れていても生命体として頑丈な方も頭痛は起こりません。

『ファスティング中に頭痛は起こる物!』と心構えていて、いざ頭痛が起きないと拍子抜けする方もいらっしゃいます。

生活習慣(ホルモンバランス)、食生活が乱れているとファスティングを開始して最初のうちに頭痛で悩まされる方もいますが、
『頭痛が起きるのは好転反応です』
と片付けるのは簡単ですが好転反応とは、原因があっての症状です。

頭痛の原因の90%以上はカフェインを抜くことで起こる頭痛です。

コーヒー、紅茶、抹茶、緑茶、ウーロン茶、ほうじ茶、ジャスミン茶、マテ茶、プーアル茶、栄養ドリンク(○○D、○○V)、エナジードリンクなど習慣的に摂っている場合、ファスティングに入りカフェインを止める事で頭痛が引き起こります。

ファスティングに入る2週間前、せめて1週間前までにはカフェインを含む飲み物を控えてください。

 

ちなみに、カフェイン依存がある場合、貧血、鉄欠乏、副腎疲労などが隠れている可能性があるので、専門の医療機関で検査してみるのも良いかと思います。

 

デカフェ(カフェインレスコーヒー)に関しても、実はカフェインが含まれています。

コーヒーの公正取引規約にはデカフェと表記できるのが
『コーヒー入り清涼飲料(カフェインレス)とは、カフェインを90%以上除去したコーヒー豆から抽出又は溶出したコーヒー分のみを使用したもの』

とあるように、10%未満の含有量であれば『デカフェ』『カフェインレス』と表記することができるので、カフェインが0ではないのです。

デカフェであってもカフェインが含まれることを考え、飲むのを控えたほうが良いでしょう。

ほかにコーヒーに含まれるクロロゲン酸、紅茶・緑茶に含まれるタンニン(カテキン)は鉄の吸収を阻害することや、コーヒー豆はかなりの確率でカビ毒(マイコトキシン)が発生している問題もあり、デカフェはさらに高レベルでカビが発生してるといわれます。

カビは発がん、炎症、アルツハイマーリスクの高い毒物ですのでこのことからもできる限り控えた方がよいです。

 

カフェイン中毒の方はファスティング入って最初の1日目、2日目に夜間低血糖を起こす可能性があります。

冬・夏かかわらず1日中体を冷やさないよう、足下の温め、ホッカイロ、腹巻き、もこもこ靴下、布団乾燥機、電気毛布、石油・ガスファンヒーターの開始予約など暖める工夫をしてください。

これは副腎を休ませてあげることで夜間低血糖を防ぐことができるからです。

 

その他頭痛の原因を知り対処法や予防法をあらかじめ用意する事で安全にファスティングが行えますのでこれからファスティングに取り組もうと思っている方はご参考ください。

ファスティング中に起こる頭痛の原因は大まかに下記7個が考えられます。

  1. カフェイン
  2. 低血糖
  3. 添加物の蓄積
  4. 薬、鎮痛剤の蓄積
  5. プロスタグランジンの過剰反応
  6. ミネラル不足
  7. 気持ちの問題

これらの原因についてご説明致します。

 

①カフェイン・グルテン・カゼインを抜いた事による頭痛

簡単な説明

普段からカフェイン・グルテン(小麦粉)・カゼイン(乳製品)を口にする事が多い方は、これらを抜いた事による離脱症状として頭痛がおきます。

時間の経過(1~2日くらい)と共に楽になりますので、耐えるしかありません。

できればファスティングに入る2週間前(最低でも1週間前)からカフェインを控えて下さい。

詳しい説明

カフェイン、グルテン、カゼインは中毒性のある薬物に近い成分があり、ファスティングを開始して、これらを抜く事によって、離脱症状として頭痛が起きます。

これらを抜いて3日目あたりから頭痛がきますので、準備食でカフェイン、グルテン、カゼインを抜いた場合の頭痛が出た方は離脱症状といえます。

 

これを踏まえ、ファスティングに入る1週間ほど前からカフェイン、グルテン、カゼインは抜いた方が賢明と言えます。

 

②低血糖による頭痛

ファスティング初日の夕方あたりから起こる頭痛で低血糖による頭痛があります。

簡単な説明

ファスティングを始めると糖質摂取量が低い事で低血糖状態になり頭がフラフラして、力も出ず、気持ち悪くなります。

低血糖で起こる頭痛は血糖値を上げれば良いだけですのでマグネシウムを含む発酵ドリンクを20ml程度を1:6で薄めたものをゆっくり飲めばすぐに治まります。

 

詳しい説明

私達の体は血糖値が低くなると血糖値を上げるホルモン(アドレナリン、コルチゾール、グルカゴン、成長ホルモン、甲状腺ホルモンなど)が分泌され血糖値を上げる為に働きます。

ところが、普段からスイーツや糖質高めの食事、食べ過ぎ、ダラダラ食い、運動不足など血糖値が下がる事とは無縁の生活を送っていると自分の力で血糖値を上げる機能が低下し、いざという時にこれらホルモンの分泌調整がうまく働かず低血糖状態から抜け出せなくなります。

他に、副腎疲労によって血糖値を上げるホルモン(アドレナリン、コルチゾールなど)の働きが低下している時も低血糖から抜け出せなくなります。

すると頭痛が起こり、頭がフラフラ、力が出ない、痙攣などが起こり最終的には倒れてしまいます。

ひどい場合は死に近づきます。

低血糖による頭痛の対処としましては『糖を摂る』つまり、『発酵ドリンクを飲む』とシンプルですが、実はただ糖を摂るだけでは無く、ファスティング中においては『マグネシウムと一緒に糖を摂る』事が重要となります。

準備食の記事でお分かり頂けるように、糖代謝にマグネシウムは超重要なミネラルとなります。

ファスティングはケトン体の分泌も重要な要素でもあります。(ケトン体とは糖が枯渇する事で脂肪から作られる糖に代わるエネルギー。脳や筋肉、心臓などに効率良く送られるクリーンなエネルギー。脳ではα波の分泌を高めます。)

ケトン体分泌を高めるには糖質摂取を最小限に抑える事が必要ですので最小限の糖質摂取でエネルギーを効率良く産生するにはマグネシウムが超重要になります。

田中式ホリスティックファスティングで使用する発酵ドリンクは吸収性の高いマグネシウムを含む発酵ドリンクとなっていますので、低血糖で頭痛が起こるタイプの方でも安心してファスティングを行える事ができます。

マグネシウムを含まないドリンクを使用した際はこのような危険がありますので、お気を付け下さい。

ファスティングの効果を高める為にイオン化された吸収性の高い液体のマグネシウムを追加して摂る事も効果的です。

 

③添加物の蓄積による頭痛

簡単な説明

添加物の蓄積によって、体内で炎症を引き起こすプロスタグランジンE2というホルモンが過剰に働く事でダルさ、頭痛といった症状が出てきます。

還元力の高いヒマラヤソルトと、含流アミノ酸を含むアミノ酸サプリ(人工甘味料不使用)を摂る事で緩和されます。

詳しい説明

ファスティング中の頭痛の原因で多いのが添加物、化学物質の蓄積による炎症性の頭痛です。

現代の食事情で問題視されていている加工食品、インスタント食品、冷凍食品、コンビニ、スーパー、デパートの惣菜、スナック菓子、小麦に含まれる残留農薬などの化学物質の摂り過ぎは体内に蓄積されていきます。

体内に入り込んだ添加物、化学調味料、農薬などの化学物質は肝臓で処理され排泄されますが、排泄量や処理能力、影響度合いは人それぞれ違ってきます。(薬が効きやすい、効きにくいなどあるように)

化学物質の危険なところは摂取後すぐに害が出ない事、蓄積による悪影響の因果関係、原因の判断がしづらいところにあります。

化学物質は体にとって異物であり酸化物質でありラジカルですので脳をはじめ、各細胞に入り込まないよう免疫細胞や肝臓、腎臓が一生懸命働く事で排泄されます。

例えば化学調味料に代表されるMSG(グルタミン酸ナトリウム)を摂り過ぎると舌がしびれ、胃も気持ち悪くなり、気分も思考も不快になり、尿がモワッと臭くなります。

尿は血中老廃物の排泄であり、尿の臭いはアンモニアの臭いであり、アンモニアは体にとって毒物ですので、化学調味料が体に害、無害は各々の考えがあると思いますが、尿に影響が出ているという事はそれだけ体内で何かしらの影響があると考えて良いと思います。

肝臓、腎臓はファスティング中もエネルギーが不足している中で忙しく働き、体内に化学物質が蓄積されていると、排泄に余計な労力を費やされます。

話を本題に戻して、ファスティング中は脂肪燃焼が10~100倍ほど促進されます。

体内の脂肪酸組成がリノール酸、アラキドン酸過多(オメガ6系脂質)体質の方は、脂肪燃焼が10~100倍促進される事でオメガ6系脂質のリノール酸、アラキドン酸から作られる炎症・発熱を引き起こすホルモンであるプロスタグランジンE2(PGE2)の分泌が過剰に増える事で激しい頭痛が引き起こります。
※プロスタグランジンにつきましては後ほどご説明致します。

対応としては炎症・活性酸素を抑える事が必要になりますので水素を放出するマグマソルトを舐めたり、マグマソルトのお風呂に入って肌から直接水素を取り込んだり、還元力の高い梅干しを食べたり、水素ガスの吸入など活性酸素の処理を行う事と同時にマイナス電子を体に入れて炎症を抑えてあげる事が大切となります。

同時に、活性酸素を処理する為に働いている肝臓、腎臓の疲労を取り除く為に、含流アミノ酸を含むアミノ酸サプリ(人工甘味料不使用のマルチアミノ酸、タウリンなど)を摂る事で肝臓、腎臓の損傷を回復させ、活性酸素の処理能力をできる限り落とさない事で早い段階で頭痛を軽減させる事ができます。

 

④薬、鎮痛剤の蓄積による頭痛

簡単な説明

薬、特に鎮痛解熱剤の服用頻度が多い方、服用期間が長い方は特に吐き気を伴う頭痛が起こりやすいです。(ファスティング2日目、3日目は仕事が休みに合わせると良いです。)
これも炎症反応ですのでマグマソルト、含流アミノ酸を含むアミノ酸サプリ(人工甘味料不使用のマルチアミノ酸、タウリンなど)を飲むと緩和されます。
それでも治まらない場合は頑張って耐えるしかありません。
(平均して2日~3日で治まります。ひどい方は4日目くらいまで続きます。どれだけひどくても5日目からはラクになります。但し、肝臓、腎臓はとても疲労するので、マグマソルト、含流アミノ酸を含むアミノ酸サプリは必須となります。用意しない場合、腎盂腎炎などのリスクが高まります。)

専門家のサポート無しで行っていて寝込むほどの吐き気がある場合は中断してください。

詳しい説明

解熱・鎮痛剤に含まれる成分のロキソニンやアスピリン、イブプロフェン系製剤は発熱、炎症を引き起こすプロスタグランジンE2の生理作用を抑える製剤であり、薬の服用量が増えると比例して細胞本来の作用が狂い細胞環境を破壊していきます。

偏頭痛がひどく、薬を大量に服用している場合、最初の頃は1日1錠程度の服用だったのが、日に日に薬の効きが悪くなり服用量がどんどん増え、どんどん体調が悪化し負のスパイラルに陥り大量に飲まなくてはならない状況になっているのだと思います。

薬は症状を抑えるだけのその場しのぎの対症療法であり、決して薬が偏頭痛を治している訳ではありません。

対症療法より大切なのは根治療法だと思います。

鎮痛剤を常時服用している方はファスティング中に頭痛が起こっても専門家の指導を受けて行っている場合は薬は飲まずに耐えて頂きたいと思います。
どうしても我慢出来ない際は半分程度の服用で様子を見ます。

最初はとてもツライと思いますが2~3日程度の我慢です。(とてもひどい状態の方で長くても4日程です。)

ファスティングによって偏頭痛が改善された方はとても多くいらっしゃいますので、薬とは無縁な生活、偏頭痛と無縁な生活がやってくる事を前向きに考えて頑張ってください。

偏頭痛が改善された方達の声⇒こちら

ただ、耐えるだけでは危険が伴いますので、炎症を抑えるマグマソルトを常に摂りながら含流アミノ酸を含むアミノ酸サプリ(人工甘味料不使用のマルチアミノ酸、タウリンなど)を最低でも1日3回程度は飲んで、肝臓、腎臓の炎症、活性酸素をケアして過ごす事をお勧め致します。

そうしないと、ひどい場合は腎盂腎炎のリスクが高まります。

専門家の指導を受けずに単独で行う際は不安だと思いますので、無理せず中断してください。
回復食を食べる事で脂肪燃焼が低減され治まっていきます。

回復食を食べる事で軽減されるメカニズムとしてはたくさんの糖質を摂る事で脂肪燃焼が低減され、炎症・発熱を引き起こすPGE2の分泌量が減る事で軽減されていきます。(2日ほどでラクになりますが、続けて、上記サプリを摂った方が回復は早くなります。)

回復食はすり下ろしたリンゴや果物と野菜のスムージー、味噌汁とご飯などを良く噛んで唾液をたくさん出して食べる事をおすすめします。
(マグネシウムなどを含む発酵ドリンクを飲みながらのファスティングを行った場合の回復食例であり、その他のファスティングはこの場合の回復食が違ってきます。)

 

⑤プロスタグランジンの過剰反応による頭痛

簡単な説明

ファスティングで脂肪燃焼が高まる事でプロスタグランジンE2(PGE2)というホルモンの働きが盛んになり、体内に溜まっていた炎症を引き起こす悪い脂質(リノール酸、アラキドン酸などのオメガ6系脂質)の働きが過剰になりその影響で頭痛・発熱が引き起こります。
これも炎症反応ですので炎症を抑える為にマグマソルト、含流アミノ酸を含むアミノ酸サプリ(人工甘味料不使用のマルチアミノ酸、タウリンなど)を飲むと緩和されます。

詳しい説明

食生活が悪く、コンビニ、ファストフード、インスタント食品、スナック菓子、料理に使う油がサラダ油などペットボトルに入った粗悪な油を使っていたり、外食産業の多くで使われる粗悪な油、揚げ物、スイーツやパンに含まれるマーガリン、ショートニングなどトランス脂肪酸摂取が多い方に出やすい症状です。

上記の油はリノール酸、アラキドン酸などの炎症・発熱を引き起こすオメガ6系の脂質であり、ファスティングによって、体内・細胞に溜まったこれら炎症・発熱を引き起こす脂質の放出量が極端に増える事で頭痛が引き起こります。

ファスティング中は糖質摂取が少ない事で、エネルギーが不足します。
すると脂肪を分解してケトン体という、糖に代わるエネルギーを作り出す為通常の10~100倍の早さで脂肪を分解しケトン体の量を増やします。

脂肪を分解する為に脂肪分解酵素のホスホリパーゼやホルモン感受性リパーゼ(HSL)が活性化され脂肪分解が促進されると体内では遊離脂肪酸が増えます。

体内の脂肪酸組成がリノール酸、アラキドン酸などの炎症・発熱を引き起こすオメガ6系脂質の割合が多い場合、アラキドン酸から作られるプロスタグランジンE2(PGE2)の代謝が過剰にり頭痛・発熱がひどく引き起こります。
(リノール酸が⇒アラキドン酸に変化し⇒炎症、発熱の原因であるPGE2が作られます)

因みにPGE2は生理痛や陣痛を引き起こす物質であり、生理前にひどい頭痛や生理痛が起きるのもPGE2の過剰な分泌が原因でもあります。
(これらPGE2の働きを抑え込むのがロキソニン、アスピリン、イブプロフェン系の鎮痛薬という訳です。)

つまり、生理痛や生理中に頭痛がひどい方は、ファスティング中に頭痛が起こる可能性がとても高くなります。

予防として抗炎症・抗発熱など、PGE2の働きを抑えるプロスタグランジンE3(PGE3)やプロテクチンD1などを作り出すDHA・EPAなどのオメガ3系の脂質を普段から摂取する事で炎症・発熱を低減させ予防する事ができます。
(オメガ3系脂質のEPAから作られるPGE3、DHAから作られるプロテクチンD1は炎症・発熱を起こすPGE2の働きを抑えてくれます。)

 

⑥ミネラル不足による脱水症の頭痛

簡単な説明

ファスティング中に塩分を摂取しない場合、脱水症による頭痛が起こります。
特に腎臓、副腎に不調がある方に多くみられます。

多種のミネラルを含む塩を摂る事で次第に治まります。

詳しい説明

ファスティング中はデトックス・排毒を高める為に水をたくさん飲みますが、尿と一緒にナトリウム、カリウムなどのミネラルも排泄されてしまいます。

ファスティング中はデトックスを高める為に汗を出す事も大切ですが、汗からナトリウムも一緒に排出されてしまいます。
(汗を舐めるとしょっぱい)

尿によるミネラル排出は腎臓が健康な方の場合、副腎からアルドステロンというナトリウム、カリウムが余分に排泄されないよう腎臓で再吸収するホルモンが分泌されます。

副腎から分泌されたアルドステロンが腎臓で働く事でナトリウム、カリウムなどのミネラルが尿から排泄されて体内から減り過ぎないよう調整します。

しかしアルドステロンを分泌する副腎やアルドステロンが働く腎臓が不健康な方は作用が低下している事で尿でミネラルの排泄を止める事ができず脱水状態になります。

これはファスティングを開始して3日目くらいに起こる方が多いです。

『副腎』が不健康な方の傾向として、副腎疲労、ストレス状態、砂糖・チョコ・スイーツ系の甘い物、パン・ケーキ・クッキーなど小麦系食品を頻繁に食べるなどが挙げられます。

『腎臓』が不健康な方の傾向として、砂糖・チョコ・スイーツ系の甘い物、小麦系食品を良く食べる、添加物過多、糖尿傾向、尿タンパク陽性、尿酸値が高い、痛風傾向、血液の状態が悪い(高脂血症、ルローなど)傾向などが挙げられます。

副腎、腎臓が不健康な方はいくら水を飲んでも水を体内に保持するナトリウムやカリウムまどのミネラルが少なくなる事で脱水症になります。

脱水症の症状として、
喉の渇き、頭痛、悪心、脱力感、手足のふるえ、めまい、ふらつき、吐き気、脈の上昇などがあります。

ファスティングを経験して、3日目あたりからこのような状態になり、怖くなった方もいるかも知れませんが、熱中症で亡くなられる方がいるように危険な場合、重大な危険を招く事があります。

人は体内からナトリウム、カリウムなどのミネラルが無くなるのは究極のストレスでもあります。

だからこそ腎臓でナトリウム、カリウムの排泄を調整し、再吸収する働きが備わっています。

塩抜きを行いアルドステロンの分泌を高めて眠っていた働きを呼び戻す事を謳った健康法もありますが、これは健康状態が良い方が行うものだと思います。

一時、塩抜きダイエットなる物が流行っていましたが、塩抜きはとても危険な行為です。
私もボディビルの大会に出る際に塩抜きを行いましたが、これをダイエット目的で知識も無く素人が行うのは狂気の沙汰です。
素人がやると本当に危険な状態になります。

ファスティングの場合、始めて2日間前後は肝臓、腎臓に負担が掛かっている状態ですので、さらに負担を掛ける塩抜きは副腎、腎臓が不健康な方にとってはとても危険と言えます。

負担を軽減させる為にもファスティング中も多種のミネラルを含む本物の塩を摂取する事が大切です。

田中式ホリスティックファスティングでは多種のミネラルを含み還元力が高くデトックスに重要な硫黄を含むマグマソルトとミネラル豊富な梅干しを摂りながら行います。

多種のミネラルを含むヒマラヤブラックソルトで作った本物のミネラル酵素梅干しは梅干しの酸が腸内環境を改善し、さらに血液を浄化し、紫蘇に含まれるビタミンCや鉄分、ミネラルも摂取できる事でより効果的なファスティングを行う事ができます。
本物の梅干しは還元力も高いですので、酸化に傾いた体を改善させる事にも繋がります。

酸化⇒還元ですので、アンチエイジングにも繋がります。

たまに、『ゲルソン療法では塩は摂らないので、ファスティング中も塩を摂らない方が良いのでは?』
と質問を頂きますが、ゲルソン療法の場合、少ないながら野菜に含まれるナトリウムを摂っています。

ファスティング中は絶対に塩を摂らなければならない訳では無いですが、健康状態に合わせて微量でも塩を摂る事をお勧め致します。

塩を減らしたい方は始めから減らすのでは無く、肝臓、腎臓が落ち着く3~4日目あたりから塩の摂取を減らしていく方が良いです。

 

⑦気持ちから起こる頭痛

『病は気から』という言葉があるように、気持ちの持ちようで頭痛が起こる事があります。

緊張でお腹を下す。
レモンのCMを見るだけで唾液が出る。
など、脳でイメージするだけで体は反応します。

『頭痛が起きたらどうしよう。。。』
『フラフラになったらどうしよう。。。』
『倒れたりしないかな。。。』
嘘のようで本当の話ですがファスティングを行う事に対して緊張し過ぎると準備食の段階で頭痛が起きる事があります。

緊張せずに終わった後の変化や元気になる楽しいイメージをして気持ちをリラックスさせて取り組むようにすれば大丈夫です。

 

ファスティング・断食中に頭痛が起きたときの対処法

『低血糖』で起こる頭痛

発酵ドリンクを飲めば治まりますのでそれ程問題ではありません。

『脱水症』で引き起こる頭痛

還元力が高く、マグネシウム、カリウムなどミネラルを含むヒマラヤマグマソルトを摂ったり、ミネラル酵素梅干しなど本物のミネラル分を摂ればすぐに治まってきます。

脱水症にならないよう、ミネラルを補い予防する事も大切です。

『炎症』で引き起こる頭痛

体内の炎症、活性酸素で引き起こる頭痛であり細胞が傷付いている状態ですので炎症を最小限に抑える為に抗酸化力の高いマグマソルト、含流アミノ酸を含むアミノ酸サプリ(人工甘味料不使用のマルチアミノ酸、タウリンなど)を摂って炎症を抑える事が大切です。

カフェイン中毒で起こる頭痛

カフェインの影響と思う場合は、
タウリンを2000mg(2包)飲む⇒スーパータウリン
抗炎症、解毒効果のあるハーブティーを飲む⇒ビューティークレンズ

などの対応で次第にラクになってきます。
それでも改善されなくて、どうしようもない時は少し緑茶や紅茶を飲んで少量のカフェインを摂ることで治まります。
これは依存症状に対する対応なので、最終手段としてください。

ほとんどの方は1~2日目間で治まってきますが、生活習慣が荒れている、鎮痛剤の服用が多い方、内臓が疲労困ぱいしている方は3~4日はツライ状態が続く事もありますのでメチオニン、グルタチオンが含まれるアミノ酸や、タウリンを併用して過ごすことをお勧め致します。

3日間のファスティングを行うの場合、2日間も炎症が起き細胞が傷付いている状態で過ごすより出来る限り早い段階で炎症を抑えるほうがファスティング効果も高く、2~3日もツライ状態では次のファスティングを行うのに気持ちが乗り気にならないと思います。

ファスティングの醍醐味は、肝臓、腎臓が落ち着いて血液が綺麗になりケトン体の分泌が高まる3日目以降にあります。
(そのために準備食も重要となります。⇒準備食の重要性)

健康的な生活で体内、血液が綺麗な方や、ファスティングを何回も繰り返している方であれば3日でも効果は得られますが、初めて行う方は5日以上のファスティングをお勧めしているのにはこういった事も理由の一つにあります。

 

ファスティング・断食中の頭痛の予防法

ファスティング・断食中の頭痛を前もって予防する手段として、食生活の改善が基礎となります。

健康的な生活習慣を過ごしている方であれば頭痛も出ず、とてもラクに過ごせますが、そうで無い方は

加工食品、小麦グルテン、スナック菓子、スイーツ・砂糖系、トランス脂肪酸、酸化した油を避け、抗炎症作用の高いDHA・EPAのオメガ3系脂質を摂り、肝臓、腎臓、血液が喜ぶ食事を選ぶ事が大切です。

マグネシウムサプリで偏頭痛が軽減されると言われるくらいですのでマグネシウム摂取もとても大切です。

期間としては人それぞれですが、2週間~1ヶ月程度はグルテンフリーや1日1食で過ごしたり、生野菜をしっかり摂り動物性たんぱく質を抜いた食生活で過ごせばかなり、ラクにファスティングが行えます。

 

好転反応と片付けてはいけない。

不調には必ず原因がありますので、『好転反応』と簡単に済まさず、不調の原因に見当を付け予防、対処する事で安全なファスティング期間を過ごす事ができます。

初めてのファスティングは専門家にサポートを受けながら安心安全に行って頂ければと思います。

 

毎回ファスティング中に頭痛が起こるの?

ファスティングを行うと必ず頭痛が起こるわけではありません。

健康的な生活習慣、カフェインを摂らない、など気を付けている方は頭痛も無く過ごせます。

生活習慣が乱れていても体が強い方は頭痛は起きません。

ファスティング中の頭痛は特に初めての方に多く、理由はこれまで説明した通りです。

2回目以降は頭痛が起こる方はとても減ります。
(初回に5日間以上のファスティングを行った場合の統計)

しかし、食生活を改善せずに、これまでと同じように過ごした場合や、何かと蓄積度合いが多い場合は2回目でも多少は頭痛が出ますが、初回に比べるととても軽く、すぐに治まる傾向にありますのでご安心頂ければと思います。

中には2回目も3回目も頭痛が出る!って方もいると思います。
そのような方はマグネシウムの摂取を増やしていけば改善される事が多々あります。

 

ファスティング・断食中に起こる頭痛のまとめ

  • 普段の食生活はとても重要
  • カフェインは1週間前から控える
  • 加工食品、インスタント食品など合成添加物を多く含む食生活の方に頭痛が起きやすい
  • トランス脂肪酸、酸化した油を良く摂る方も注意が必要
  • 鎮痛剤を良く服用する方も注意が必要
  • 甘い物をよく食べる方も注意が必要
  • リラックスする事も大切
  • 還元力の高いマグマソルトがあると安心
  • タウリンがあると安心
  • 含流アミノ酸もあると安心
  • マグネシウム摂取も大切

ファスティング中の頭痛が出る方、出ない方と普段の生活習慣によって違ってきますが、頭痛が出た場合は不安にならずに適宜対応すればラクになりますので理由と対処法を知るだけでも不安度合いが大きく変わります。

長期間頭痛が出ても日に日に酷くなるのでは無く、痛みもラクになってきますので安心してください。

酷くなる場合は無理せず中断してください。

頭痛で不安な方は記事を参考にして頂けましたら幸いです。

偏頭痛でお悩みの方もファスティングで改善される方がとても多いですので、前向きに考えて頑張ってください。
ファスティングで偏頭痛が改善された方の声⇒こちら

インタビュー:断食メガネ田中さん

 

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・還元力の高い岩塩⇒マグマソルト

・タウリン⇒スーパータウリン

・アミノ酸⇒アミノアスリート

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・DHA・EPAサプリ⇒スーパーオメガ3

断食メガネ田中
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断食メガネ田中
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